第7話
検索順位が金になった時代──SEO戦争と“裏広告市場”
2000年代後半。当時のインターネットには、今とはまったく違う空気が流れていた。検索エンジンこそが市場の中心であり、順位を制した者が莫大な金を手にしていた。
「1位を取れば勝ち」
“出会い”“副業”“パチンコ攻略”“競馬予想”“開運”といったキーワードで上位表示できれば、それだけで大量のアクセスが流れ込んだ。アクセスは広告費、情報商材、アフィリエイト報酬、継続課金へと変換されていった。
SEO業者たち
当時のSEO市場には、被リンク販売、サテライトサイト、量産ブログ、中古ドメイン、キーワード操作など、多様な手法を使う業者が存在した。検索順位は“技術”と“物量”で動かせる時代だった。
「グレー案件」が最も儲かった
関係者によれば、最も広告費を使っていたのは、出会い系、情報商材、アダルト、風俗広告、占い、開運といった市場だったという。利益率が極端に高かったからだ。
「裏側」を持つ会社
LP制作、SEO、ASP、顧客DB、ステップメール、広告運用、決済導線までを内製化できる会社が強かった。関係者によれば、サーベラス周辺もそうした構造を持っていたとされる。
ガラケー時代
当時の中心はスマートフォンではなくガラケーだった。携帯向け広告市場は急成長し、深夜帯には大量の広告が配信されていた。
Googleアップデート
Googleのアルゴリズム変更、広告審査強化、税務当局の監視によって、匿名性と現金商流で成立していた市場は少しずつ崩れ始める。そして、その波はサーベラスにも及んだ。