第2話
情報商材帝国を築いた男──佐々木裕矢とは何者だったのか
西新宿の雑居ビル10階。いまは閉ざされたそのオフィスに、かつて多くの人間が出入りしていたという。
アフィリエイター、広告営業、SEO業者、ライター、システム開発者、そして“売れる案件”を求める情報商材関係者たち。その中心にいたとされる人物が、登記上代表を務める佐々木裕矢氏だった。
「売れる導線」を知っていた
2000年代後半。検索エンジンとメールマガジンが圧倒的な力を持っていた時代に、情報商材ビジネスは急成長していた。
関係者によれば、佐々木氏周辺は、LP、メルマガ、アフィリエイト、SEO、ステップメール、顧客リスト管理などを一気通貫で回せる体制を築いていたという。
“裏側”を握る会社
広告制作、広告配信、システム管理、顧客DB、アフィリエイト管理、サイト制作などを内製化していたとの証言もある。
広告代理店というより、巨大なマーケティング工場に近かったという見方も存在する。
「金の匂いがする案件」
2000年代後半から2010年代初頭にかけて、ネット広告市場には大量の資金が流れ込んでいた。出会い系広告、アダルト広告、情報商材、占いサイトなど、多様な分野が存在していた。
高級外車と“成功者”の空気
関係者によると、当時の周辺人物には高級外車好きが多かったという。もっとも、その資金の流れについて、現時点で確認できているのは断片的な証言にとどまる。
国税が見たもの
公開情報によれば、サーベラスは4年分の修正申告を行い、約31億円の追徴課税を受けた。一部取引先の不透明さが問題視されたとされる。
“時代の勝者”だったのか
現時点で確認できるのは、巨額追徴課税、破産、代表者変更、そして業界内での強い影響力が語られていることまでである。