第3話
30億円はどこへ消えたのか──国税が追った“広告費”の正体
31億円。株式会社サーベラスに課された追徴課税額は、広告代理店としては異例ともいえる規模だった。
なぜそこまでの金額になったのか。そして巨大な資金はどこへ流れていたのか。関係者の間では以前から「広告費の流れが見えない」との声があったという。
「広告費」は最も動かしやすい
WEB広告業界では、“広告費”という名目の金は非常に大きい。しかも内訳は外部から見えにくい。
SEO対策、アフィリエイト報酬、広告運用費、制作費、ライター費、システム開発費など、請求項目はいくらでも作れるという指摘もある。
“現金業者”の存在
倒産情報によれば、サーベラス周辺では税務申告をしていない取引先、銀行口座を持たない業者との取引が問題視されたという。
「外注費」の闇
ネット広告ビジネスでは、広告代理店からSEO会社、ライター、サテライト運営、アフィリエイターへと多重構造になることも珍しくなかったとされる。
“裏側”の利益率
情報商材、出会い系、風俗広告、SEO案件などは、当時極めて利益率が高かったと語られる。一度“勝ち導線”を作ると、継続的に資金が入る構造だったとの証言もある。
高級外車
高級外車の存在も関係者証言で繰り返し登場する。ただし、法人所有なのか個人名義なのか、現時点では確認できていない。
国税はどこまで見ていたのか
31億円という数字は、通常の修正申告規模ではない。現時点で確認できるのは、修正申告、巨額追徴、破産という事実である。