第4話
風俗広告・出会い系・開運商法──“グレーWEB業界”を支えた広告代理店
いま振り返れば、あの時代のインターネットは無法地帯に近かった。検索すれば攻略法が現れ、メールを開けば開運商材の広告が届き、深夜になれば出会い系サイトへの誘導バナーが大量に表示された。
SEO全盛期
2000年代後半のネット広告市場では、検索順位そのものが大きな価値を持っていた。検索順位を取れば、それだけで莫大なアクセスと収益が発生した時代だった。
「広告代理店」というインフラ
当時のグレー市場では、広告代理店の存在が極めて重要だった。LP制作、SEO、メルマガ、ASP管理、顧客DB、アフィリエイト管理など、“裏側”を一括で回す力が求められていたという。
出会い系市場
特に巨大だったのが出会い系市場であり、ガラケー時代の携帯広告には大量の広告費が投入されていた。継続課金モデルと組み合わさることで、収益はさらに拡大したとされる。
「開運」と「情報商材」
開運商材や情報販売市場も急拡大していた。“限定”“今だけ”“人生が変わる”といった言葉がネット上に溢れていた時代である。
「口座を持たない業者」
倒産情報で触れられた“口座を持たない業者”の存在は、当時の現金商流や匿名性を象徴するものとして注目された。
“平成インターネット”の終わり
スピードが正義で、法律より早く動いた者が勝った時代。その市場を支えた広告会社の一端として、サーベラス周辺をみる声もある。